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マンパワー不足

 マンパワー不足という言葉を耳にすることがある。

 特に、「その仕事に取り掛かれない言い訳」として、「マンパワー不足」を挙げることがある。

 

 さて、マンパワーという言葉は何を指しているのか?

 一般的には「人手」を指す。

 マンパワー不足というと、そのまま「人手不足」という意味で、発信者も受信者も互いに認知している。

 

 さて、ここで考えてみる。

 

 果たして、「ホワイトカラー」にそんなに頻繁にマンパワー不足は起こり得るか?ということ。

 

 例えば、ファミレスのウェイトレス、営業職、医師、看護師、学校教師、銀行の窓口業務等、「人の数が担保されていて、初めて業務の見通しが出来る」という、(言い方悪いけど)ブルーカラーなら、「マンパワー不足」は頻繁に起こり得る。

 これは理解できる。

 だから、ブルーカラーには、ピンポイントで人を補うために派遣会社がある。

 教師だって、産休等の代替職員は常にストックしているし。

 

 しかしながら、私のようなホワイトカラーは、人の数ではなく、「人の質が担保されていて、初めて業務の見通しが出来る」という性質の業務だ。

 例えば、クライアント先に1,000人の従業員がいても、M&Aが出来ない、人事制度が作れない、病棟再編が出来ないという状況があったとする。

 マンパワーは充分に充足しているのに、質が足りないという状況だ。

 だから私みたいなコンサルがいると言えばそう。

 

 でも、ホワイトカラーが一般的に口にする「マンパワー不足」は、やっぱり数の不足を指しているし、そういう意味で使っているように思う。

 だが、そういう時、よく観察すると、やっぱり、出来ない理由は数の問題ではないことに気付く。

 つまり、数はいるが、「それに取り掛かれる人がいない」、「それを知っている人がいない」から取り掛かれないということ。

 端的に言うと、数はいるけど質が足りないということ。

 

 先に挙げたような業務は、「数がいればなんとかなる」という性質のものではない。

 例え、1,000人のホワイトカラーがいようとも、1人もそれが出来ないのでは、やっぱり「ホワイトカラーの質の問題で出来ない」のだ。

 

 英語だってそうだ。

 日本人が1万人いても、全員英語が出来なかったら、やっぱりそれは日本人側の質の問題であり、量や数、即ちマンパワーの不足が原因で、外人と話しが出来ないわけではない。

 

 

 ホワイトカラーは、こういうとき、「マンパワー不足」という言葉を使っていないだろうか。

 

 いやいや使っている。

 しかも頻繁に。





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